Amigos No.99-3
2012年6月

こちらスクレでーす(1)

人口: 約1000万人
面積: 日本の約3倍
事実上の首都: ラパス
(行政機関がスクレからラパスへ移行したため)
元首: エボ・モラレス大統領
時差: 日本より約13時間遅れ
為替: 1Be(Boliviano) ≒ 12円

スクレに来て2ヶ月が過ぎました。 ボリビアの文化や歴史を知ってから観光した方が良いと思って、 まだどこにも行っていません。
観光報告は随分後になってからになると思います。順番が逆ですいません。
今回はスクレの基本情報とスクレでの生活を掲載します。
(筆者はCALO会員。スクレの孤児院で1年間のボランティア活動の予定。現地からのホットな情報をお楽しみください。=広報=)

<スクレは重要な都市>

スクレの街並み ボリビアの憲法上の首都スクレは、 標高約2,710mに位置しています。急勾配の坂道がとても多く、坂を登るとハァハァと息が荒くなるのは標高が高いせいか、 それとも若くない年齢のせいか・・・ 人口約21万人。ボリビアという国名は、南米独立の英雄シモン・ボリーバルの名前に由来するそうです。また、スクレという市名は、 初代大統領ホセ・デ・スクレの名前をとったそうです。スクレはボリビアの独立宣言が行われたところで、ボリビアの歴史上重要な、 そしてボリビアが誕生した場所として重要な存在の都市です。 広場の正面に独立宣言が行われたCasa de la Libertad(自由の家)という建物があります。スクレは1991年文化遺産として登録されました。 町には16〜18世紀に建てられた教会や修道院がたくさんあります。 ここでは、建物を白く塗ることが義務付けられていて、スクレは別名Ciudad Blanca(白い街)とも呼ばれています。

<3日がかり、疲れ果てて到着>

 ボリビアへ行くには一般的にアメリカを経由しますが、私の場合は航空券の関係でヨーロッパ経由で行きました。 関空→フランクフルト→サンパウロ→サンタクルス(ボリビア)で1泊→スクレです。 スクレに着くのに3日、時差を含めると4〜5日かかり、飛行時間と乗継時間がとても長く疲れ果てました。 ボリビア入国では税関を通る時、ボタンを押して緑ならそのまま通過、赤なら荷物検査があります。私がボタンを押すと案の定、赤で荷物検査を受けました。 緑・赤の基準が分からない! モニター室で検査官が見ていて適当に緑・赤のボタンを押すのかな?

<ビザの切り替えの大変さ>孤児院の子供たち

 ボリビアに着いて、最優先でしなければいけない事がありました。 ビザの切り替えです。 私は1年滞在する予定なので1年用ビザに切り替えが必要でした。病院で採血して診断書を書いてもらったり、警察で居住証明書の発行、 国際刑事警察機構(INTERPOL)で無犯罪証明書の発行等、そこでは指紋を採られ、日本ならウェットティッシュを出してくれると思うけど、 ボリビアはトイレットペーパーで拭く。湿ってないから、指に付いたインクがきれいに落ちない。 警察で指紋採取した時は、拭く物なんてなかった。書類揃うのに約1ヶ月。費用は約23,000円。時間も費用もかかって大変でした。 ビザ切替が終わって一安心と思ったら、次は身分証明書を作るように言われ、申請代にまたお金(約5,500円)がかかる・・・


<孤児院での奮闘記>

 私がボランティアをしている孤児院は、「TATA  SAN JUAN DE DIOS」という名前です。
 “TATA”はケチュア語で“お父さん”という意味です。孤児院はスクレ市当局に承認されていて、責任者はシスターです。 ここではアルコール中毒や虐待、経済的困難等で親と一緒に住めない新生児から6歳迄の子供達約45人が暮らしています。 子供達は養子縁組になると新しい家族と住み、6歳以上になると他の施設へ移るそうです。私が孤児院に勤務してから3人の子供が里親に引き取られ、 3人の子供が孤児院に入所してきました。0〜2歳と3〜6歳の2つのクラスに分かれています。私は、3〜6歳のクラスを担当しています。 この歳頃は、いたずらっ子でやかましくて、私達ボランティアの言う事を全然聞かなくて大変です。 0〜2歳のクラスも担当しましたが寝ていることが多く当然会話もできないので退屈です。 毎日の活動は、子供と一緒に遊んだり、食事・着替え・トイレ・学習の補助、時々外出する(公園や子供向施設)ので引率に付き添ったり等です。 私は毎日休まず午後(3〜7時)勤務しています(午前中は語学学校)。 孤児院は、自宅から徒歩約25〜30分のところにあります。6時夕食、6時半に寝巻に着替えベットに寝かしつけて終了です。 誕生日会や子供の日等のイベントもあり楽しんでいます。職員が子供にきちんとしつけをしていて安心しました。 日本を発つ前、「ボリビアだから、しつけなんてしないのでは?」と思っていました。 CALOから頂いた絵本を時々持参して、子供に数字・色・簡単な単語を教えています。子供達は、私の顔を見るなり「本持って来た?」と聞きます。
世界各国からボランティアが来ています。日本人は私一人だけです。子供達はボランティア慣れしていて私達外国人が来ても人見知りしません。


孤児院 <突然祝日になるの?!>

 4月30日(月)、ボリビアで急きょ祝日になりました。 先週の金曜日夜に政府がTVで発表したそうです。そんな事私は知る由もなく・・・。 「何で今日は祝日になったの?」と学校の先生に聞いたところ 「4月28日(土)、29(日)、5月1日(火)祝日で連休が続くから4連休にしたと思う」との事。 先生はいつも「Gobierno loco」と口癖のように言ってます。


<物価は安い! 48円のハンバーガー!>

ボリビアは物価が安いので、生活費は助かります。いつも日本円に換算して物を買うので、ついついたくさん消費してしまいます。 こっちの感覚に切り替えないとダメだわ・・・。塩1s:Bs1(約12円)りんご1s:Bs12(約144円)、 ハンバーガー1個:Bs2〜4(約24〜48円)等
アルゼンチンやペルーからの輸入品もスーパーで売っています。スクレのスーパーで売っている日本食は醤油だけです。 私は食べるのが好きで、ボリビアの食文化を堪能しています。 ボリビアに来て一時痩せました(よく歩くので)が、外食が多くなり体重が元に戻ったか、太ったかも・・・ヤバい!

(次号につづく)


彼女から来た原稿にはもっとたくさん、面白いことが書いてあったのに、載せきれません・・・
残念です。次号をお楽しみに。HPにも。



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