Amigos No.92-2
2010年9月

わくわくドキドキ リマ日記(6)

山田 恵美

動物園へ

 カジャオとサンミゲルの間にある動物園へ行ってきました。中には遺跡があったり、色んなテーマのお庭があったりと、 とても広い園でした。
 メインの動物ゾーンは、テーマ別に分かれており、見やすく、楽しい工夫がいっぱい。アマゾン地域には、鳥やサルのエリアがあり、 もの凄い数の鳥やサルを見ました。


大迫力のライオン

 特に、猛獣の地域のライオンには驚きです。近い。非常に近い。ライオンの息がかかりそうな、近い位置で見られます。 あくび? という感じののんびりしたライオンの声が、近すぎて大迫力。というか恐怖。2匹が、じゃれ始めた時の声はさらに迫力があり、お腹にズドーンと響きました。 友達は我慢できずに後退りしていました。それくらい近い。檻は頑丈にできているっぽいけど、頑丈そうに見えるけど、きっと頑丈なんだろうけど、ペルーだし・・・ 適当だったらどうしよう、なんて、とっても失礼な思考が手伝っていっそう恐怖を感じ、迫力のある記憶となりました。 恐怖を堪能し、その場を少し離れた時、むこうから小学生の団体が見えました。

ライオンより危険? 子どもたち

 彼らはライオンではなく、私達を見ているような気がしたので危険? を感じ、隣の友達を見てみると、 彼女も同じ気配を感じていたようで、目が合いました。どこに逃げる? と言った時はすでに遅く、その小学生達に囲まれてしまいました。感じた危険は的中。 囲まれ、写真を撮られまくり、名前、年齢、好きな食べ物から、日本ってどこ?歴史は? などなど質問攻め。

どの動物よりも珍しい? 東洋人

 引率の先生が時々英語で助けてくれながらインタビューに答え続けても、終わる気配ナシ。 東洋人、しかも2人も一緒にいる場面が初めてだったらしく、園の動物のどれよりも珍しいとのこと。う〜ん、正直。しばらくすると袖をまくられたり、髪をなでられたり、触られ始めました。 ふれあい動物園・・・。女子生徒ばかりだったけど、さすがに嫌でした。ちょっと走って場所を変えてもついてくるので、自力では無理だと判断し、 引率の先生に協力してもらい、なんとかお別れを言うことがました。
 遠く離れてから、さすがにもう大丈夫という頃合いに彼女達の様子を見ると、とても穏やかに、そしてとても静かに動物を見ていました。 私達の時よりも明らかにテンション↓↓下がっていました。

珍しがられる日本人

 日系人の多いこのペルーで、珍しがられる日本人。どうして? とペルー人の友達に聞くと、日本人って行く所が決まっているでしょ、と。 そして、ペルー人がとても多く集まる場所へはあまり行かないでしょ、と。たしかに友達の日本人奥様達がランチやお買い物へ行く場所は決まっているかも。 土日に夫と一緒ならまだしも、平日のお昼に女性だけで、動物園とはいえカジャオ近くに行くのは珍しいことのようです。 平日は入園料が安く、しかも空いているよ、とペルー人のお友達から教えてもらったので私達は遊びに行きましたが、他の日本人に聞くと週末に夫と行ったという答えだけでした。 あのエリアに行く日本人は少なく、しかも平日はほぼゼロなんだということを知りました。
 ペルー人の友達を作り、彼女達から情報をもらい、窃盗や強盗などの危険に気を付けていれば、いろんな場所へお得に行けるから楽しい! と思っている私。 そして、同じ考えをもった友達に出会えて良かった。そして情報をくれるペルー人に感謝。お陰でペルー生活を満喫中♪♪♪



シネギージャへ、太陽のありがた味実感

 リマは冬になると(6月です)曇りの日が多く、というか、ほとんどが曇りで、1ヶ月の間に2,3日くらいしか太陽に会えません。 どよぉ〜ぉんとしています。そんな中、1年中太陽が照る、素敵なリゾート地、シネギージャへ行ってきました。海沿いの我が家から車でたったの約40分。近い。 なのに、お天気は全然違うのです。そこにはレストランが10軒ほどあり、各レストランにはプールや芝生の広場、アスレチック、乗馬、バギーなどで遊べたり、 バンドが演奏していたりと、とても楽しい場所です。その中の「Mesa de Piedora」、“石の机”という意味の名前のお店へ行ってきました。 お店のテーブルは本当に石でできていました。ちなみに椅子も石。バンドの演奏にあわせてダンサー踊り、伝統料理が食べられて、とっても満足。 馬にでも乗る? と、帰り際に乗馬場へ行きましたが、なんとも小さい敷地。そう、そこは子供用。5ソルで向こうの壁まで行って帰ってきたら終わり。 しかも、お馬さんが痩せていたので、ペルーへ来て体重増の私は遠慮しました。可哀想だしね。 帰り道、太陽が雲に隠れた時、あぁ太陽って、そこにあるだけでホッとするんだな、と気づかされました。そこに出ているだけで楽しい、嬉しい、元気になれる。 いままでは当たり前すぎて、さほど気にしなかった太陽のありがたみ、しっかり実感できたとても良い1日でした。

(つづく)。


やまだえみ

大阪府出身の主婦。夫の仕事でペルー・リマに3年。この9月に帰国。
現在東京在住。主婦目線のリマの生活を綴っていただいています。


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