Amigos No.120-2
2018年6月


算数ドリルと絵本の配布活動報告 T

“CALOはマンチャイの天使”
=マンチャイ「ビルヘン デル ロサリオ校=

オチャンテ ロサ

 3月12日にマンチャイ地区のビルヘン デル ロサリオ学校を訪問し、絵本と算数ドリル配布活動を行いました。 今年は、日本から3年ぶりに配布活動に参加しましたが、ペルーの現地スタッフのジャネットさんとその子どものマルティン君、 そしてCALOにこの学校を紹介して下さったオクマ・ルイサさんと4人で行きました。 朝からジャネットさんの車に算数ドリルと日本から運んだ絵本を入れて、リマから100キロ離れたマンチャイに向かいました。 今年はここの卒業生も手伝ってくれることになっており、現地で集合することにしました。 マンチャイに着いたら卒業生5人がもうすでに私たちを待っていて、車から重い算数ドリルなどの荷物を運んでくれました。 後輩たちのために嬉しそうに算数ドリルを運んできる卒業生の姿がたくましく、彼らのおかげで運ぶ作業はすぐに終わりました。 始業式のため全校集会をしている体育館に向かいながら、卒業生たちはこの学校の変化について 「私の時はあの建物はなかった、カフェテレィアなんかなかった」などと話し合っていました。 体育館では、この学校の理事長であるチュキヤンキ神父が、児童生徒そして会場に集まっていた保護者に挨拶をしているところでした。 神父の挨拶、リマ市警察総長の挨拶と続き、チュキヤンキ神父は集まっていた保護者へCALOの活動を紹介。 「日本から、マンチャイの子ども達のことを考え、毎年必ず、算数ドリルや絵本の配布し、サポートをしてくださる。 マンチャイの天使のような存在である」とCALOの活動を説明し、暖かい言葉をいただきました。 チュキヤンキ神父はこのマンチャイ地区に「ビルヘン デル ロサリオ学校」を設立し、街の開発とともに、子どもたち、 保護者の教育を熱心に行なっています。 今、リマ市教区の支援と政府の支援によってこの地区に最先端となる病院を建てる計画をしているそうです。代表の子どもたちに算数ドリルを配布しました。そ して、次 の学校を訪問しなければならなかったため、始業式の途中に退出しました。

卒業生との再会卒業生たち
 前回のアミゴスにも紹介したように、今年は初めてマンチャイの卒業生と共に配布事業をすることができました。 2013年度の卒業生3人と2015年度年度の卒業生2人に簡単なインタビューを行い、現在の彼らの状況を把握することができました。 この卒業生5人とも、彼らが中等教育の5年生の時にインタ ビューしたことがあって、そのインタビューの内容も以前「Amigos」を通してみなさんに紹介しました。
 当時の彼らは「将来の夢」「大学に進学する夢」について熱く語ってくれたことを今でも覚えています。その夢の実現について非常に興味がありました。 5人とも大学生として様々な経験をしていました。
2013 年度卒業生3人は6年間の初等教育でCALOの算数ドリルを受け取って算数の基礎学力を身につけたそうです。

    1. デニス パオロ ロメロ アルコ」さん(20歳)=写真の左から=、は3年間専門学校で電気工学を学んで卒業し、 現在リマ市にある私立大学 “San Ignacio de Loyola”「USIL大学」でマーケティングマネジメント学を学んでいます。 同時に、父と兄らで小さな会社を設立して、仕事と勉強を両立させながら頑張っています。10年後は企業を大きく発展させ、 色々な事業、もちろん社会的事業も行いたい。自分だけが成長、発展するだけでは意味がないと思います。 成長・発展するため支えてくれる人のことも考え、皆で成長していけるような企業家を目指したいと語ってくれました。
    2.  「ヘンリー ブルーノ ベニテス モレノ」さん(20歳) はリマ市にある私立大学“Universidad Peruana de Ciencias Aplicadas” 「UPC大学」 で管理栄養学を学んでいます。将来は留学をして様々な技術を学んでペルーに戻り、病院またはクリニックで働き、 経験を得てから独立して自分のクリニックを作りたい。海外では栄養失調や貧血の問題はあまりないが、 マンチャイでボランティア活動している栄養士さんの話を聞くと、ここの子どもたちには、 栄養失調や貧血になっている子どもたちが多いそうです。私が今研究して学んでいる学問を通して多くの人の助けになりたいです、 と語ってくれました。
    3. 「ジャン カルロ サントス」さん(21歳)はデニス君と同じ「USIL大学」で金融経済学を学んでいます。 5年の大学生活のうちの4年目で、これから実習が始まり、2年後に卒業する予定です。 10年後は、政府機関または、ペルー中央準備銀行BCRPで働いていると思います。 国内で私の学問で目指せる最も高いところであるからです。留学する機会があれば、海外に出て、 そこで学んだ能力をペルーで活かしていきたいと語ってくれました。

 2015年度卒業生の二人 4.「ヘンリー ビジャヌエバ パノッカ」さんと5. 「エリカ パリオナ コロス」さんについては紙面の関係で次の「Amigos」でくわしくおしらせします。
みなさんCALOのことも今でも覚えていて、感謝の気持ちを皆さんに伝えてほしい、そして後輩のために支援を続けて欲しいと言ってました。 今後も彼らの成長をCALOのみなさんに報告できるように交流を深め、毎年CALOの配布活動に関わるよう、そして、 いつか活動メンバーとなって日本からサポートしていきたいです。




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