Amigos No.108-3
2014年12月
わたしとCALO
寄稿:ジャネット・サンペ(在ペルー)
CALOの活動が始まって21年目になります。
そのうちの大半、14,5年の間をこのジャネットさんがペルーの現地スタッフとして協力して下さっています。
Amigosにも度々名前が出ています。わたしたちCALOメンバーがペルーに行ったときはもちろん、
行けなかった年にもいつもドリルや絵本の受け取り、配布などを率先して協力して下さり、
彼女の存在なくしてCALOの活動は成立しないと言っても過言でないほどです。 |
=教会のミサに行き、CALOの活動と出会う=
CALOの活動を知ったのは私が大阪外大の交換留学生の時でした。
そして、カトリック教会を通してCALOのカトリックの婦人たちは私たち留学生を毎日曜日留学生寮から教区の教会のミサに参加出来るように送り届けてくれました。
バザーなどで小物を売ることは教区やCALOが一つになることだと好奇心をわかせました。
スペイン語のクラスには驚きました。しっかり組織され、準備され、
そして遠く離れている国のことばを習うことにだれでも興味を持つようにされていました。
ラテンアメリカの文化を広めるための学校訪問は子どもたちに遠い国のさまざまなことに動機をもたせたり教えたりしましたが、
それは簡単なことではなく楽しく興味深くさせることはもっとむずかしいことでした。
ペルー料理のクラスもスペイン語のクラスも活動資金を集めるためでした。
何のために資金を集めるのか不思議に思うのは当たり前です・・・・その答えは「援助」というような簡単なことではありません。
CALOの答えはもっと複雑でした。・・・本当の意味での連帯(支えになること)です。
だれかに何かがたりないということをわかって、それを批判したり、その問題の原因を否定したりするのではなく、
この問題を解決する可能性を確認し、それを解決するまでやめないのです
=ペルーの子どもたちを貧困から脱出するために教育を=
ペルーでの問題は貧困です。その理由はさまざまです。植民地化以来、退廃汚職、不正、見通しの欠如、暴力による虐待などです。 解決にいたる方法もいろいろあります。健康、食物の供給、衣類、住宅や仕事の供給などです。 しかし、CALOは「教育」を選びました。子どもたちへの教育です。 CALOのメンバーは教育がペルーの問題から脱出する有力な道具だということを知っています。 だから、彼らは算数ドリルや絵本を寄贈することによって教育を支援する方法を選んだのです。。
=今年度も出来た、ドリル3000冊、絵本100冊配布=
今年度は世界的な経済的問題や物流の問題にもかかわらず、全体的に必要だった3000冊の算数ドリルを配布することができました。 そして、100冊以上の絵本を配布しました。その絵本は二つの小学校に持って行きました。 コマスにある一つの学校に。この学校はCALOの援助を感謝し、先生方の読み書きの指導目標もより良くなってきています。 そして、もうひとつのインディペンデンシアの学校では校長や教頭の働きのおかげで、学校は年々良くなってきています。 CALOはここで読書の援助(指導)をより直接的に行いました。 そして、公立の学校にはほとんどいない図書館員が配置されたことで、絵本は、これからも大きな助けとなるでしょう。 学校から帰るまでに子どもたちが絵本を読めるようになるように私たちは期待しています。
=連帯する精神と子どもたちの笑顔=
私たちは連帯しているということは簡単ですが、それを実現することは難しいことです。
日曜日を犠牲にして小物を売ったり、夜にスペイン語クラスの世話をしたり、土曜日のスペイン語クラスで教えたり、
CALOの集まりのために遠くから電車で来たり、予算などの見積もり(会計)をしたり、
寄贈をしてくれる人を探したり、パンフレットを作ったり絵本を翻訳したり、募金集めの新しい方法を決めたりすること。
それらは簡単ではありません。大変な仕事です。しかし、CALOのみなさん方は何気なく、簡単に行います。
そして、それは日本人には連帯する精神があるからだ思います。
そして、子どもたちは自分たちの手に本を受け取るためには努力することが大切だと必ず理解します。
そして、子どもたちは自分たちの手に本を受け取るために行われた全ての努力に価値があると理解してくれています。
はっきりとした目的、勤勉で連帯する精神を持つことで、
多くの子どもたちの人生を変えることができることを教えてくれたこのCALOのグループに感謝しています。
多くの子どもたちの生活を変えることができるでしょう。何のために寄付を集めるのか?
それは子どもたちの生活を変えるためです。子どもたちはそれを理解し、その努力を理解しています。
彼らの笑顔がそれを証明しています。
2014.11.24
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