Amigos No.108-2
2014年12月
絵本をペルーの子どもたちに贈る
- 絵本プロジェクト -
59冊の翻訳絵本がペルーの子どもたちの手に
日本から発送した翻訳絵本の2個の小包が6月と9月に、無事ペルーに届きました。夫々約2カ月かかっています。
合計59冊の翻訳絵本です。
これは日系ペルー人の加藤神父さんと自分の郵便局を持っておられるカルロッタさんと言うご婦人のご協力のお陰です。
今までに1-2個の小包が途中、または到着してから不明になっているわたしたちCALOにとってまさにこれは「奇跡的」な朗報でした。
さっそく、リマ在住のジャネットに連絡しましたら喜んで取りに行ってくれました。
インディペンデンシアの小学校へ
ロサさん、かじたさん:
インデペンデンシアの小学校へ絵本を持っていくことができました。教頭先生と図書館の先生が受け取りました。
彼らからたくさんのお礼とご挨拶をあなたがたCALOの人々にいただきました。 9月3日 ジャネット |
コマスの小学校へ
ロサさん、かじたさんへ:
コマスの写真を送ります。彼らは絵本を非常に喜んでいました。 11月4日 ジャネット |
(e-mail で来たジャネットの便り)
ペルーの子どもたちから算数ドリルと絵本のお礼のカード
多文化にふれる
えほんのひろば2014
<CALOの絵本今年も活躍>
NPO法人おおさかこども多文化センター 梨木 亜紀
11月29〜30日、大阪市立中央図書館で「多文化にふれるえほんのひろば2014」を開催しました。
日本語と外国語、全17言語の絵本約650冊をずらりと展示、参加者に自由に楽しんでもらえるイベントです。
スペイン語絵本のコーナーには、図書館所蔵のスペインやラテンアメリカの作品とともに、
今年もCALOさんからお借りした“スペイン語で読める日本の絵本”も並べさせていただきました。
当日、交流ボランティアとして手伝いに来てくれていたペルー出身のママは、
子どもたちは日本生まれで保育園と小学校低学年。
『ぐりとぐら』のシリーズを見つけて「ママこれ、保育園で読んでもらったでー!」
と持ってくる子どもたちにはさまれながら、初めてスペイン語版で読んでおられました。
親子でならんでにこにことページをめくる様子に、たとえ入口の言語は異なっても、
同じ一つのおはなしを親子で一緒に楽しめるというのは素敵だなあと思いました。
また今回は、嬉しいサプライズもありました。
一昨年のこの「えほんのひろば」の“多言語おはなし会”で、
CALOさんからお借りした『わたしのワンピース』を読み聞かせしてくれたペルー出身の小学生が、
6年生になった今回も親子で遊びに来てくれ、こんど地元の子ども会行事で、
ふたたびスペイン語での絵本の読み聞かせを披露することになったと報告してくれたのです。
今度は何を読もうかなぁと、展示されているスペイン語絵本をいろいろ手に取って探している彼の姿に、
2年前この「ひろば」で初めて大勢の人の前でドキドキしながらスペイン語で朗読をし、
読み終わったあと何とも言えない誇らしげな笑顔を見せてくれたことが思い出され、
母語で発信する機会が継続してあること、そしてそれを楽しいと感じてくれていることに、
なんだかとても嬉しくなりました。
今年で3回目となった「多文化にふれる えほんのひろば」ですが、
各国の文化や雰囲気にふれることができるその国オリジナルの作品と、
日本でもよく知られているおはなしを外国語でも楽しめる絵本、その両方が揃っているからこそ、
より広くさまざまな人たちに、それぞれの出会いを楽しんでもらえる「ひろば」になれるのだということを、
今回も実感しました。
CALOさんには毎回すてきな絵本を貸していただき、本当にありがとうございます。
これからも、絵本と多文化共生、母語による発信やエンパワメント…いろいろな可能性を丁寧に考えていけたらいいなと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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