Amigos No.105-2
2013年12月

こちらスクレでーす(6)

人口: 約1000万人
面積: 日本の約3倍   スクレは海抜2790m
事実上の首都: ラパス
(行政機関がスクレからラパスへ移行したため)
元首: エボ・モラレス大統領
時差: 日本より約13時間遅れ
為替: 1Bs(Boliviano) ≒ 12円

=国勢調査でゴース トタウンに=

 11月21日 (2012年)10年に1度、ボリビア全土にて国勢調査が実施されました。 当日は、大統領令により、軍隊や警察等の一部を除く国内における公私全ての活動が停止となり、車両及び歩行者の移動は禁止され、 国際線の発着を除く全ての国内線がキャンセルとなり、県境・国境が閉鎖し、観光客もホテルから外出禁止です。 ボリビアの国勢調査は、調査員が各家庭を訪問し、幾つか質問をするそうです。私も、何か質問されるのかとドキドキしていましたが、 調査員に会うことすらなく家主さんが対応していました。どんな質問をされたか友達に聞いたところ 「名前は?」「何人家族か?」「子供を何人産んで何歳まで生きているか?」など聞かれたそうです。 国勢調査で経済活動が終日休止・外出禁止は大げさな感じがしますが、国によって調査方法は様々ですね。 その日は、警察が承認し発行した外出許可証がないと外出できないので、私は保育園・孤児院の勤務はお休みになりました。 何人かの孤児院の職員は、許可証を発行してもらい出勤していました。 外出禁止のため、道路は車両や歩行者がいないので、不気味なくらい静寂でした。まるでゴーストタウン。 私は家でのんびり過ごし、嬉しい臨時休暇になりました。

ボリバル公園(プログラマパン)=ボリバル公園でのイベント=ボリバル公園(プログラマパン)

 11月23日、Programa Panのイベント参加
 私が勤務している公立保育園の関連イベントがボリバル公園でありました。 Programa Pan(日本でいう文部科学省)が主催のイベントで、その傘下にある保育園が参加し、各自の保育園を紹介します。 私もそのイベントに参加するように勤務先の保育園から言われていたので、 開催場所のボリバル公園で集合することにしました。開催時間は、午前9時。

=やっぱり…1時間遅れでもまだ早い?=

 当日私は用事があったので、10時から参加することにしました。ここはラテンだから、1時間遅れても大丈夫と思い10時到着。 やっぱりなぁ・・・全ての保育園のブースは準備中でした。9時開始じゃなく、9時準備開始です。 驚いたことに、私が勤務する保育園の職員は1人もいません!! 10時に会場に来た私が一番ってどーいうこと!?職員に電話すると、「支度に時間がかかった、車が遅れた」と…。 ヤル気あるの?と言いたい。職員全員が会場に到着したのは10時半。 周りのブースが準備を終えた後、私達保育園のブースは準備に取りかかりました。 会場は、飲食物が出たり、ダンスや歌のプログラムがありました。 私も職員と一緒に「私達の保育園では、こんなことしていますよ」と来場者へ保育園での活動を紹介しました。

=ボリバル公園は市民の憩いの場=

 イベントは昼過ぎに終了し、 片付けをしてボリバル公園で職員が料理して持参したpicante de pollo(鳥肉の辛煮、チュキサカ県名物)をお腹一杯食べました。
ボリバル公園は、とても広い公園でベンチに座っておしゃべりしたり、スポーツをしたり市民の憩いの場です。 公園の中に、ミニチュアのエッフェル塔があります。夜には、噴水ショーがあり、照明と音楽でロマンチックな雰囲気を演出してくれます。 休日は、簡易な遊園地になったり、色んなイベントを開催しています。…

=ボリビアはエコな国?=

 ボリビアでショートケーキを買ったら、日本のように箱に入れてくれません。勿論、ドライアイスなんてあるはずがない!! そのままビニール袋に入れます。ラウンドケーキ1個買っても、箱はありません。皆、ケーキを裸のまま持って帰ります。 坂の多いスクレなのに、こけたり、つまずいたりしてケーキを落とさないのか不思議で感心します。 ケーキを裸のまま持って帰ったら、排気ガスや空気中のちりやほこりが付いて、汚いと思います。 また、生理用ナプキンは、日本では周りから見えないように紙袋に入れたり、二重包装してくれますが、 ボリビアではそんなことしません。周りから見えようが気にすることではありません。 日本では当たり前なエチケット包装であっても、ボリビアから見れば、日本は過剰包装な気がします。

=野良犬には注意!!=

 スクレは、野良犬がいっぱい!! 外務省によると、ボリビアで狂犬病が発生しているそうです。 私は狂犬病の予防接種をしていないので、基本的に犬には触らない・近寄らないことにしています。 野良犬は市場や飲食店の中に入って来るので衛生上汚いし、店の入口や歩道で寝そべるので、 注意して歩かないと犬を踏んづけてしまいます。道を歩いていると、時々、野良犬に吠えられたり、 囲まれたり、追いかけられたりします。この時は鳥肌が立ち、いつ噛まれるかとビクビクします。 私は、野良犬に囲まれ、後ろから飛びつかれ、足を甘噛みされてから犬が大嫌いになりました。
 発情期になると野良犬が路上で交尾をするので、それは視覚的に悪影響と思います。野良犬を、ますます増やすことにもなります。 衛生上の管理を含め野良犬対策をしてほしいとボリビア政府に望みます。 この話をスペイン語学校の先生に話したら、先生は「野良犬はたいした事じゃない」と言いました。 現地の人は、そんな感覚なんだぁ… 

(次号につづく)




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