Amigos No.103-2
2013年6月


「第 20回大阪ラテンアメリカの会総会」=議事録=

 「第20回大阪ラテンアメリカの会総会」が4月20日、2時30分より、みのお市民活動センターにて開催されました。当日の出席14名、 ハガキによる議決議長一任14名、口頭委任連絡2名の合計29名と、総会成立に必要な過半数21名をクリアして総会が成立しました。
 冒頭、梶田代表よりの今後のCALOの活動についての大きな変更方針の表明・提案(上記)があり、続いて2012年度の活動報告、ペルー海外活動報告、 2012年度の決算・会計監査報告、2013年度の予算・活動内容・役員などについてそれぞれが承認され、また意見交換が下記のように行われました。

(1)2012年度の活動総括

    1. 算数ドリルの配布活動は、会員4人がペルーを訪問し、5校の小学校に3215冊を届けました。またこのプロジェクトに、 文渓堂様より30万円の支援金をいただきました。詳細は次項で説明します。
    2. 翻訳絵本の配布は、合計102冊を子供たちに届けることができました。翻訳絵本リストを配布することで、 共感を得た方々からの寄贈がありました。残念なことに、 9月に発送した小包1個が手違いにより税関に停め置きになった状況にあります。
    3. スペイン語教室は、箕面市国際交流協会との共催(委託事業扱い)という形で実施しました。 入門・初級・中級の3クラスで実施しました。
    4. 出前授業は、京都女子大学(2012/6/30)と大阪府立千里高校(2013/2/7)で実施しました。 大阪府立千里高校では、ペルーの文化やCALOのボランティア活動の紹介、翻訳絵本づくりなどを体験してもらいました。 京都女子大大学では、発達教育学部「キャリア開発」の授業で1回生約100人に、CALOの立ち上げの動機から、 現在のCALOの活動について話しました。
    5. その他

(2)2012年度ペルー海外活動報告

 梶田さん、ロサさんと坪内さんから、2013年3月(3/16〜3/27)に実施したペルー海外活動についての報告が、 プロジェクターによる活動状況の写真をまじえてありました。以下、3人の報告です。
 「今回の活動は、多岐にわたり、現場の状況も把握でき、大変でしたが有意義な結果になりました。とくに、 「算数ドリルを配布した結果はどうなっているのか?子ども達は成長しているのか?」このことに関して、 ぜひとも確認したいという強い思いがありました。
 現地の校長先生の配慮で、卒業生(インディペンデンシア4人、コマス2人)を集めていただき、 インタビューを行いました。そして立派に成長した青年たちから、彼ら自身の言葉で、 「算数ドリルは勉強の励みにもなり、自分のものであるという愛着もあり、本当にうれしかった」という話もあり、 このプロジェクトの有用性について改めてやってよかったと思いました。
 また、数年前に子ども達を撮った写真を校長に見せたところ、彼らはすべて学校にいるということで集めてくださり、 同じ順序で並んでもらい写真を撮りました。新旧の写真を見比べると、素晴らしい青年に成長したなと、 感慨深いものがありました。
 今回、下記の小学校を訪問しました。

小学校名

算数ドリル配布数量

3215冊

具体的内容

リマック

467冊

ド リル、絵本、ボールなど配布

インディペンデンシア

730冊

ド リル、絵本、ボールなど配布。歓迎会・算数の授業を見学。

フェ・イ・アレグリア

707冊

ド リル、絵本、ボールなど配布。絵本読み聞かせ(おおきなかぶ、おやすみなさい)

マンチャイ

965冊

ド リル、絵本、ボール、ボールペンなど配布、卒業生に会ってインタビュー。

コマス

346冊

6年生の算数ドリルの授業を見る。 4年生のクラスで絵本「わたしのワンピース」の人形劇を見る。感想文と絵を描いてもらう。

2年生のクラスで先生が「ぐるんぱのようちえん」の読み聞かせをしていた。

 

そのほかの活動として、下記を行いました。

・リブロス(算数ドリルの印刷製本を行っている会社)訪問
・日本大使館の訪問(絵本輸送についての相談)
・日秘会館(日本ペルー文化会館)の訪問(絵本輸送についての相談)
・日秘会館雑誌「Kaikan」、日刊紙「ペルー新報」の取材を受ける
・マンチャイの学校:「大人のためのクラスの開講セレモニー」に招かれる
・マヌエル加藤神父さん(絵本輸送に尽力してくださっている)に会う
・日系人学校ラビクトリア校へ:先生方に話を聞き、日本から帰国してきた子供たちにも話を聞く。
・日本から帰国したSさん一家(日本で日本国籍をとった)を訪問
・日本でのイベント参加のための小物の仕入れ


 最後に、宛名の綴りのミスでペンディングになっている絵本の小包のことで、ジャネットさんに話を聞き、公証人役場で書類をつくっている状況であり、 小包は税関に戻されたということで、今後どうなるか不明です。またジャネットさんが緊急入院手術を受けるというハプニングもあり、心配しています。

(3)2012年度の会計・2013年度予算報告総括

 2012年度値決算の結果、2013年度への繰り越しは、予算314,421円に対して627,021円の繰り越し (+312,600円)ができました。主な相違点は、個人の寄付金の増加(+598,600)、 イベント収入・謝金収入増などによるもので、算数ドリル増刷分(280冊)とペルー海外活動費増をカバーできました。
特に今回は、算数ドリル増刷、ペルーへの派遣費用、イベント用の小物仕入れ、などへの特定の目的に使用して欲しいという寄付があり、 使用させていただきました。他にも大口の寄付が2件あり、決算結果が改善されました。
この結果2013年度予算策定では、2013年度も算数ドリルの配布を、配布部数・配布学校数の削減等を考えて実施する予算としています。  また2013年度以降は「会費制はやめ、任意の寄付による運営に変更する」方針にのっとり、会費収入はゼロとしています。 その他の大きな変更点はとくにありません。


(4)2013年度の主な活動

    1. 「算数ドリルの配布」プロ ジェクト
    2. 「ペルーの子ども達に翻訳 絵本を贈る」プロジェクト
    3. 「スペイン語教室」につい て
    4. 運営資金
    5. その他


(5)総会での意見

 今回はとくに、会費制はやめ、任意の寄付による運営に変更する方針、算数ドリルの配布プロジェクトの一時停止(2014年度以降) などに議論が集まり、最終的にはやむを得ないということで方針を採択しました。
主な意見は下記のようで、すべてに解決策はなく、一部は課題として残っています。


なお2013年度役員は下記のとおり承認されました。

代 表

梶 田雅子

ペ ルー事業関連

梶 田雅子、ロサ・オチャンテ

事 務一般

斉 藤博行、林伊津子

絵 本作業、管理

林 伊津子、安井義博、吉富允子

会 計

斉 藤博行

出前授業

(国際理解教育)

梶 田雅子、吉冨允子、松本テレサ

会 計監査

風 間武喜

渉 外

安 井義博

広報 Amigos

ホームページ

梶田雅子、斉藤博行

安井義博

絵 本翻訳・通訳

松本テレサ、森本悠子、

ロサ・オチャンテ、カルロス・オチャンテ

ペ ルー現地スタッフ

ジャ ネット・サンペ、ゴンサロ・パハロス

総会には、久々の方の参加もあり、CALOの大きな変換点に向けた議論が前述のようになされ、有意義な総会になりました。
本年度より、任意の寄付による運営に変わり、タイトな運営になりますが、日常活動の情報発信やコミュニケーションを通じて、 CALOの思いを理解していただくことが大切だと考えております。
また初心に立ち返り、地道なことからスタートし、多くの方のご協力を得る努力をしていきますので、よろしくお願いいたします。

(斉藤博行)



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