Amigos No.102-3
2013年3月

こちらスクレでーす(4)

人口: 約1000万人
面積: 日本の約3倍   スクレは海抜2790m
事実上の首都: ラパス
(行政機関がスクレからラパスへ移行したため)
元首: エボ・モラレス大統領
時差: 日本より約13時間遅れ
為替: 1Bs(Boliviano) ≒ 12円

<グアダルペ祭>


 9月14日、15日、この2日間、スクレで一番大きい華やかなお祭り “Virgen deGuadalupe”(グアダルペ祭)がありました。各市には守護聖人がいて、スクレの守護聖人はグアダルペの聖母です。 このお祭りはグアダルペの聖母のために踊ります。2日間でボリビア各地のダンスチーム約120組が参加しました。 このダンスチームは、お金を払えば誰でも参加できるそうで欧米人やアジア人も何人か踊っていました。 スペイン語学校の先生や、保育園や孤児院の職員の子供、ボリビア人の友達も踊っていました。 スタートからゴールまで、1チーム約4〜6時間かけて踊り続けます。この2日間は午前〜夜中まで終日お祭りで屋台も出ます。
 ダンスも魅力ですが、衣装も華やかで可愛いので一度着てみたいです。

グアダルペ祭

=私も踊りたい!=

 ラテンのお祭りは華やかで豪快で大好きです! 深夜まで続くダンス、深夜に打ち上げられる花火、観客のノリ、町全体の盛り上がり、 ボリビア人(ラテン人)のダンスへの情熱…リズムを聞いたら、体がムズムズして私も踊らずにいられない!
 私は、友達と一緒に最後のチームが踊り終えるまで見ていました。最後のチームが私達の目の前を通り過ぎたのが深夜3時頃。帰宅したら3時半。 疲れたけど、2日間たっぷり! お祭りを楽しみました。来年は、観客でなくダンスチームの一員として踊りたいなぁ!


グアダルペ祭

=これはNG! かな?=

 華やかなお祭りの裏で・・・
 歩道はアルコールや尿で濡れていて臭いし、ポイ捨てのゴミが散らばっています。お祭りにアルコールは付き物なので、 観客の酔っ払いも多く気をつけなければいけません。観覧中は治安のため飲酒禁止ですが、観客は巡回警察に隠れて飲みます。 警官に見つかると、警官はアルコールを歩道に流します。男性は歩道で立ちしょんするし・・・


=ラテンらしく? 無秩序に…=

 ボリビアの無秩序なパレードに思わず笑ってしまう…パレードの侵入を防ぐ柵を設置しないので、 野良犬や人間がパレードの合間に道路を横断します。
 ダンサー達や吹奏楽団の人達は長時間なので疲れ、パレードの最中に水分補給をします。 よく見ると、ビール・かき氷・お菓子などの回し飲食をしていました。彼らは路上に寝転がって疲れた体を休めたり、飲食したり、 友達とおしゃべりしたり、観客との記念写真に応じたりしてパレードが中断します。 日本の様に、“きちんとしていない”“細かいことはウダウダ言わない”ところは、いかにもラテンらしいですね。


グアダルペ祭

<聖母像の前で祈る人も>

 グアダルペ祭の1週間前の土日に、Conviteという予行演習があります。参加チームは、当日踊るコースを衣装の一部を身に着けたり、 チームでおそろいの服を着て午後から夜12時くらいまで踊ります。 踊り終えたチームは、ゴール地点にあるグアダルペの聖母の像の前でひざまずいてお祈りをしていました。



<9月21日から、ここはもう春です!>

 9月21日、この日から、ボリビアは暦上「春」になります。愛の日、学生の日、医者の日、春の日など様々な名称があり、 友達同士でパーティをして過ごすそうです。
 午後は孤児院に併設しているシスターの家で、職員と一緒にケーキを食べながら歓談し春の日を祝いました。 孤児院には、ピエロが来て子供達を楽しませていました。今日の子供達の夕食は、ケーキ。 私はいつも孤児院で夕食を食べさせてもらっているので、夕食はケーキを食べました。 今日は朝から保育園でケーキ、シスターの家でケーキ、孤児院の夕食はケーキで、春の日はケーキをいっぱい食べられます!  孤児院の仕事が終わった後、仲の良い職員とペルー人の友達とレストランで食事をしました。 今日は一日中、春の日を楽しみました。春の日は、楽しいことがいっぱいあって大好きです。


春の日

=戴冠式…私も大役を!=

 私がボランティアをしている保育園で、春の日の前日にCoronacion(戴冠式)がありました。 戴冠式は全ての保育園で行われる春の行事だそうです。園児の両親は勿論、家族で戴冠式に出席します。 戴冠式は15時開始で時間厳守ですが、やはり約35分遅れで開始です。この日、男児はタキシード、女児はドレスを着ます。 男女のカップルでレッドカーペットを歩き、最後に保育園で選んだ王子と王女が登場します。 王女は高い椅子に座り、Princesa(王女)のたすきを掛けられます。何と、その大役に私が選ばれました!  司会者が「この保育園でボランティアをしているKazumiが王女にたすきを掛けます」と私を皆の前で紹介しました。 突然、私の名前が呼ばれビックリと緊張!大切な儀式に、 ボランティアの私を引き立ててくれるボリビア人の寛大さは、すばらしいと思いました。 無事に王女へのたすき掛けが終わり、その後はカップル同士でフォーマルダンスを踊ります。
 戴冠式は約1時間で終了です。日本の保育園にはない行事なので、とても興味深く楽しみました。園児はドレスアップして、皆とてもかわいい!
 翌日、保育園は朝から春の日を祝い皆でケーキを食べました。その後は、保育園の終了時間(正午)までダンスパーティです。 昨日のフォーマルダンスと違って、フォルクローレ、ポップ、流行音楽が流れ、私も園児達と一緒に踊りました。 音楽とダンスが大好きな私は園児達以上にノリノリで、実際は私が一番楽しんでいたかもしれません(笑)

戴冠式


今回ののグチ・・・水が出ない・・・

 ボリビアは、雨季(11〜3月)と乾季(4〜10月)があります。9月は乾期なので、全く雨が降りません。 乾期中は、水不足のため予告なしの断水があります。いつ断水が始まって、いつ復旧するか?蛇口をひねってみないと分かりません。 9月の断水は、既に20日以上もあり、連続5日断水の時がありました。 この時期はペットボトルの水をいっぱい買いだめして、バケツに水を貯めています。なるべく、水を使わないように生活しています。 水が出ないので、トイレのは流せないし、お風呂にも入れません……

(次号につづく)




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