Amigos No.97-1
2011年12月
ペルーの子どもたちに届けた絵本
ついに1000冊を超えました!
7月27日に郵便局から発送した絵本45冊の小包が10月にペルーに届いたとの連絡がありました。
これで、CALOから通算1021冊の絵本がペルーに渡ったことになります。1000冊を超えました。
11年前に始まった「絵本をペルーの子どもたちに贈る」活動
2000年6月号のAmigosNO.33に「不要になった絵本をペルーの子どもたちに贈ろう」=絵本プロジェクトを始めます=
という記事を書いています。これが始まりでした。
当時は中古絵本を集めるという呼びかけをするには最低10冊の翻訳が必要だと計画していました。
この記事を載せたときは「ぐりとぐら」「ぐりとぐらのおきゃくさま」「ぐりとぐらのえんそく」「ちいさいおうち」
「三びきのやぎのからがらどん」の5冊を翻訳中でした。
新聞記事になって弾みが
そして、8月4日の読売新聞朝刊にこのプロジェクトが取り上げられました。
偶然だったのですがこの年、ちょうど「子どもの読書年」に当たっていたからです。
CALOがペルーの貧しい地域の子どもたちに「心の栄養」である絵本を届けようとしていると翻訳済みの絵本リストとともに載せてくれました。
それに反響があり、絵本が150冊以上送られてきました。それらの半分以上に手紙が添えられていました。
多くの人々の協力の気持ちが私たちの当初の不安を取り除き、背中を押してくれる大きな力になりました。
2000年11月に5名のCALO会員がペルーに行き、約150冊の翻訳絵本を学校を始め、
保育園や貧しい地域のお世話をしているボランティアの方などに手渡しました。
このころの翻訳リストはわずか18冊だけでした。その18種類の絵本が新聞記事のお陰で短時間に150冊も集まったのです。
届ける方法・ペルーの事情・・・紆余曲折
それから約10年の年月が過ぎ、平均して年間100冊前後の絵本を贈ってきたことになります。
現地で印刷して配布する「算数ドリル」とはちがって絵本は日本からペルーに運ぶという問題があり、当初は大きな障害になりました。
手持ちで運ばなければなりません。船便での輸送が確かなものではないからです。
もちろん航空便での確かな配送方法はありますが、値段が高すぎます。
しばらくは毎年、あるいは隔年にペルーを訪れる会員が手持ちで届けました。しかし、これでは長続きしません。
そんなとき、ひとりのカトリックの神父(マヌエル加藤神父)さんが必ず届くという郵便局を紹介してくださいました。
日本では考えられないことですが、カルロッタさんという女性が局長(?)の郵便局です。
そこに当てて船便で発送すると、約2カ月で絵本の小包は届きます。
そして、現地スタッフであるジャネットにその小包を取りに行ってもらいます。この方法で今までに5個の小包を届けることができました。
現在の絵本作業状況
現在、月に2回行っているCALO例会ではおもにこの「絵本作業」をしています。中古の絵本にスペイン語の翻訳シールを貼り付けます。
出来上がったらCALOのシール(CALOのロゴと、この翻訳文はCALOが作ったもので、無断転載を禁じますというスペイン語文)を貼って、
表紙にはブックトップコートを装着して仕上げます。
翻訳文の貼り方も、最近変更しつつあります。今まで日本語文の上にスペイン語を貼っていたのですがそれでは日本語が読めません。
日本語に興味のある人も見るかもしれません。なるべく日本語も隠れないようにと文字を小さく印刷して、隅の方に翻訳文を貼るようにしています。
この方法の方がすっきりしているようです。
CALOのホームページを見て、ときどき絵本集めへの質問や直接送って下さる方もあります。
バザーやフェスティバルなど、機会があれば翻訳済みの絵本リストを配布しています。
スペイン語への翻訳の完成している絵本のリストは現在34冊になっています。
中古絵本の寄贈をありがとうございます!
「本日、ぐりとぐらのえんそく2冊・ぐりとぐらのおきゃくさま1冊を入手しました。
古本屋の店長にリストを渡し、倉庫から探して貰うように依頼しました。数が揃い次第、送らせて頂きます。よろしくお願い致します。」
奈良県のK様からメールがとどき、先日9冊の絵本が送られてきました。
わざわざ中古書店でご購入してくださったのだと思います。
ありがとうございました。
みなさま、今後ともご協力をよろしくお願いいたします。
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