Amigos No.95-1
2011年6月


海を越えて子どもたちの心が

=ペルーから東日本大震災へのお見舞いの手紙が届く=


 4月26日、ペルーから小包が届きました。
 現地スタッフのジャネットからです。4月始めにドリルや絵本を配布してくれたので、その報告や各学校からの受領書、 それに配布の様子を撮った写真のデータなどが入っていました。その中に、どっさりと入っていたのは学校の子どもたちからの手紙でした。
 おもにドリルと絵本のお礼でした。しかし多くの子どもたちがその手紙の中に、今回の東日本大震災や原発事故へのお見舞いを書いてくれていました。ペルーの子どもたちからの手紙
 あの大きな出来事が世界中に発信されていたことを改めて実感しました。 そしてCALOのドリルや絵本を受け取ることを通して、子どもたちは遠い日本を身近に感じてくれていたのでしょう。 テレビでその様子を見てショックを受けたと書いている子、可哀想で自分も泣いたという子、親がいなくなった子どもにいい親が見つかりますように・・・などなど。 やはりキリスト教国だからでしょうか、どの子も神さまに祈っていると結んでいます。中には封筒の中に小銭を入れている子もいました。 ほんの少しですがと。あの貧しい地域の子どもたちがそれだけのお小遣いを封筒に入れるということを考えると胸が痛くなりました。
 そして、この子どもたちの思いを是非被災地の子どもたちに届けたいと思いました。 けれど、被災したばかりの学校では、なかなかこの手紙を受け入れて出来れば返信を書くなどということはできないだろうと思いました。 かえって迷惑になるのではないかと。
仙台市若林区という被災地に「聖ウルスラ学院英智」というミッションスクールがあります。学校自体は幸運にあまり被害はなかったそうですが、 通っている子どもたちの中には被災している子どもがいます。その学校に問い合わせてみました。 よろこんで子どもたちの手紙を受け取りますとの返事をいただきました。
 今、スペイン語を学んでいる会員が手紙の翻訳に取り組んでいます。かわいい絵が描かれているのもあります。 少しでも被災地の子どもたちへの励ましになればいいと願っています。 また、封入されていたちいさな寄付金はコインで換金も出来ませんが、ペルーのセンチーモやソルは珍しいのでそのまま手紙に貼りつけて送ります。 その代わりでもありませんが、CALO会計から1万円の見舞金をお送りします。ご了承ください。
また、報告させていただきます。

そんけいする日本のみなさん、お元気ですか?
あなた方はお元気でおすごしのことと思います。
もうすでに、あなた方は神さまが守っていてくださると思います。なぜなら、神さまは愛にみちて、やさしく、そして大きな心をもっておられるからです。
毎年、わたしたちに力をつけるために算数ドリルをプレゼントしてくださってありがとう。
地震が起こった日本の人々が、克服する悲しみをD組のみんなと一緒に共有したいです。
ビルヘン・デル・ロサリオ小学校4年D組の生徒みんなの愛情に満ちたあいさつを受け取ってください。
強い愛をこめて。そしてこの愛がずっと続きますように。

アンドレア・サンチェス(4年女子)

日本の子どもたち:
あなた方に起こった悲劇を考えるととても悲しい。そこへ行って手伝いたい。でもできないからたくさん祈ります。 わたしたちの平和と愛の心からイエス・キリストにあなた方を助けてくれるように、あなたがたの悲しみが軽くなるように願います。 そしてまた、あなたがたがこの困難に耐えることができる力を持つことができるように祈ります。
これでお別れするのは残念だけど、あなたたちのために祈ることは忘れません。
愛をこめて。

アドリル(インデペンデンシア)



日本の愛するきょうだいのみなさま:
毎日のお祈りであなた方に支援と祝福を送ります。
あなた方のお子さん方、おじいさん、おばあさん、きょうだいの皆様、お父さんお母さん方はいつも神さまに守られています。 絶対に神さまは見捨てることはありません。
わたしは毎日あなた方日本のきょうだいのために祈っています。

サルバドール・ウシニャウア・ディアスより。

4年D組へようこそ!(70センチーモ)
わたしたちクラスメイトはいつもみなさんに来てもらうのが待ちどおしいです。
今みなさんの国で地震や津波が起こり、原発事故で、みなさんが悲しんでおられるのはよくわかります。
少しずつでもいいから前に進んでがんばってください。
愛をこめて。

あなた方の友だち:デスティニー(4年A組)女子

兄弟姉妹である日本の子どもたちへ:
(2ソル10センチーモ)
この自然災害からの一日も早い復興を願っています。

ルイス・アルベルト





日本の愛する皆様:
新聞やテレビで日本の大震災を知りました。
家も食べ物も全部なくなりどんな気持ちでいますか?
でも、わたしはただ一つのことを考えます。それは、短い間に復興するということです。 わたしはそのために祈ります。みなさんが元気になるように、地震がもう起こりませんように。 みなさんがいつまでもずっと幸せに暮らせますように。

ダネリー

日本の若い人々へ:                
わたしたちのところへ来てくださり、楽しく過ごせたことに感謝します。
あなたがたも私たちの国に来て満足されていたらいいなあと思っています。
あなた方の帰国に神の祝福と保護がありますように。
あなた方の国で起こった、とても悲しい出来事をテレビで見ました。元通りになるようにたくさん祈ります。
神さまが助けて下さるように、そしてみなさまにたくさんの笑顔がもどりますように。

あなた方の友だち:クリストファー・ガリシア・ゴンサレス(マンチャイ・男子)

手紙




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