Amigos No.125-1
2020年5月



緊急報告:算数ドリル配布困難に - コロナ禍で


 突然のこのコロナ禍を被って日本社会も大きな影響を受けていますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 お元気でお過ごしくださっていることを心から願っております。
 CALOの活動も大きな影響を受けています。現在は活動拠点としている「みのお市民活動センター」が閉館されており、 集会を始め印刷やコピーもできません。2月22日(土)の例会を最後に集まることができなくなりました。 予定していた3月に発行予定の「AmigosNO.125」も延び延びになり、総会も開けない状態です。 いつも温かい支援をいただいている方々に少しでも早く今の活動状況をお知らせしなければと「緊急報告のAmigos」を作り、 総会に代わり報告とさせていただきます。


#ペルーの子どもたちに算数ドリルを贈る事業  初めて配布困難に #
=ペルーの学校とCOVID-19=

(現地ジャネットからの便り 4月6日)

  ペルーでは、すべての学校の授業が3月に始まり、12月に終わります。 今年、3月16日月曜日に開始する予定でしたが、 ペルー政府は3月12日にコロナウイルス感染症拡大防止のため一時休校することを決定しました、 国の法令はすべての学校、公立、私立を含み、措置は3月30日まで予定されています。 (現時点5月4日まで延期となっています。)

=緊急事態宣言:外出禁止、国境閉鎖=

 その措置の後、3月15日にペルーの大統領は緊急事態を宣言し、外出禁止と国境の閉鎖も宣言し、 厳格な外出禁止は夜の8時から朝の5時まで定められました。 つまり、誰も家から出ることはできません。
 医療関係者、銀行、メディア、食品の製造および販売で働く人々には特別な許可が与えられます。最初の日は非常に混乱し、 スーパーマーケットや市場は人でいっぱいでした。 誰もが米、砂糖、缶詰め、豆類、 消毒ジェルやアルコールなどの衛生用品を購入したいと思っていました。 特に、スーパーではトイレットペーパーが売り切れてしまい、アルコールも手に入らず、それらは今でも入手困難な商品です。
 リマの街での生活は大きく変わりました。規則を守って家にいる人もいますが、許可なく家を出る人の多くは、 仕事に行き、または朝ランニングをする人も。いくつかの企業が従業員を強制的に働かせたり、休暇を取るように要求したり、 従業員を解雇したりするケースもありました。
 公立学校と生徒は、休校が解除されるのを待っています。 一部の私立学校はオンラインで授業を行っており、親は在宅勤務をしていて、子供たちの世話と支援をしています。 簡単ではありませんが、誰もが定められたルールを守り、仕事をし、在宅ケアをするように努力しています。 自宅での生活は、家族が集まり、一緒に仕事を分担したり家事をしたりしています。 しかしまだ3日目なのです。 私たちはこれから何日も軟禁状態が続いていくでしょう。 食べ物を買うために店に行く人、薬を買うために薬局に行く人、ペットを散歩するために公園に行くことができるのは家の中で1人だけです。


=清潔な飲料水がない、手が洗えない、健康保険もなく日銭で生活していた人々=

 心配なのは、飲料水や排水を利用できない多くの家族の状況です。 ペルー人では22.3%、700万人の人が飲料水を持っていません。手洗いによって防止されるこのウイルスに直面して、 水の不足は人口の四分の一の健康を危険にさらしています。ペルー政府のもう1つの非常に難しい問題は、 多くの人々が日銭を稼いで生活していることです。彼らが日中の仕事で稼いだお金は、翌日食べて生活するために使われます。 彼らには決まった給料や健康保険はありません。つまり、彼らが働かなければ、食べるものは何もありません。 路上でエモリエント(伝統なハーブティー)を売る女性、靴を直して磨く男性、アイスクリームを売る若い男、 家に行くガスフィテロ(配管工)、画家、大工...そこで政府が極度の貧困の家族には、この危機に直面しても自分自身を養い、 世話をすることができるように380ソール(US $115:約1万3千円)を渡すことにしました。 この支援は全国の300万世帯に配布されます。政府が取った措置は、 国は多くの人々のケアをするのに十分な医療整備が整っていないからです。人工呼吸器を備えたベッドは約250しかありません。 だからこそ、感染曲線が急速に成長するのを防ぎたいのです。すべての感染者に対応することができないからです。
 現在、3月19日の時点で、234人が感染し、3,841人が陰性となりました。 ほとんどのペルー人が政府を支援し、自分たちの家族を守っています。 私たちは、家に入るときに靴を脱ぐこと、ハグやキスで挨拶しない、正しく手を洗うことなどを学んでいます。  私たちはこの危機から抜け出すことを信じています。
 (4月10日現時点ペルーでは、5.256人の感染、138人が死亡しています。)


(現地ジャネットからの便り 5月2日)
=医療設備(医師も、薬も)が足りない、人々は「ステイホーム」を守らない=

 私たちの国のことを気にかけてくれてありがとう。 緊急事態も継続しています。私学に通うジャネットの息子マーティンはオンライン授業で勉強中
 月曜日に新しい段階が始まり、一部の企業は作業を開始できます。 働くことができる人はほとんどいませんが。 ほぼ全員が在宅勤務を続けます。
 ペルーの健康システムは非常に悪いです。 病院はほとんどなく、医師も少なく、薬もほとんどありません。 私たちは病気を治すことができないので、深刻な健康危機があります。
 人々は「ステイホーム」と言われても従いません。 彼らは家にいることを守りません。
 大統領は多くの努力と仕事をします。 彼は仕事を失った家族にお金を与えています、それは少し助けになります。現在、公立学校では、 全国テレビ(NHKに相当するチャンネル)、インターネット、および全国ラジオで授業を行っています。
ビブロス(CALOの算数ドリルを作っている出版社)が稼働しないのでCALOの本を配布することはできません。 もし、稼働してもそれから算数ドリルが出来上がるまでには10日はかかると言っています。 そして、私たちは出かけることができません。
状況はとても悲しいです。 しかし、勝ち続ける必要があります。
私はテレで働いています。息子マーティンはテレで勉強し、私の母は退屈して何もできません。
 幸いにも私には仕事があり、神に感謝しています。仕事ができるように祈ってください。
 マーティンは、月曜日から金曜日まで、家でたくさん助けてくれます。彼は授業でとても忙しいです。 土曜日と日曜日には、私を大いに手伝ってくれます。私たちは家を掃除、料理、洗濯をします。
 皆様のご家族のご活躍をお祈り申し上げます。 お元気で。

リマから  ジャネット




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