Amigos No.118-1
2017年12月




Campaign : ペルーの子どもたちにCALOの算数ドリルを!


 毎年この時期になると、CALOを応援してくださる方々に寄付のお願いをしています。
 わたしたちCALO、大阪ラテンアメリカの会の大きな事業として1994年から南米ペルーの生活困難地域の小学校に毎年「算数ドリル」 約3000冊を寄贈することを続けてきました。 
 スペイン語を勉強している学生や主婦が中心となってペルーの方々の力も借りて、日本の算数ドリルをスペイン語に翻訳しました。 それをペルーの製本会社に持ち込み印刷製本し小学校に贈るのです。
 当初は数年で終わろう、そんなに続けられないだろうと考えていたのが、協力してくださる方々のお陰で24年も続けてくることが出来ました。
 現地、首都リマで働いているジャネットからの報告では、いまだこの算数ドリルの需要が多く、 配布先の4つの小学校ではいつも大歓迎をうけると知らせてくれています。 教材があふれるようにある日本の子どもたちからは想像できないほど、この1冊の算数ドリルを喜んで持ち帰る彼らの姿を思い、 一方、ここ日本ではわたしたちの声かけに快く寄付をしてくださる方々のことを考えると、 この「橋渡しの活動」も役に立っているのではないかとうれしく思っています。
 クリスマス、年末、お正月…と何かと出費のかさむ時期に恐縮ですが、 ペルーの子どもたちが一年間算数の勉強ができるCALOのドリルを贈るためにご寄付をよろしくお願いします。 

(寄付についてはこちら)





わたしたちCALOはなぜ、
ペルーの子どもたちに算数ドリルを贈り続けるのか

ジャネット サンペ Jeannette Sampe:ペルー・スタッフ


=ペルーの子どもたち(生活困難地域の)の現状=

車に積んで届けます。

 優れた保険制度がなく、幼児期は見捨てられた状態にあり、乳児死亡率が高い。その上、彼らの学ぶ学校も十分ではない。 そんな国、そんな地域に生活する彼らのために何ができるのかを常に問いかけています。
 彼らを支援する方法と可能性はたくさんあると思います。しかし、「教育」はおそらく、 ペルーの子どもたちの生活の質を改善するためにより良い方法を与えることが出来るのではないかと思っています。


=「教育」の力=

 今ペルーでは、教育を受けている人の方がより良い賃金を得ることが出来ます。 より良い収入を得たら、彼らは自分自身とその家族にとってより良い将来を望むことが出来るのです。
 OECD(経済協力開発機構)は、世界中の学校の児童生徒に学力テストを実施しています。数学(算数)では、 ペルーは7段階のうち、1のレベル(段階)に位置しています。 つまり、問題を解くことはできますが、複雑な文章や高度な文脈になると解くことはできません。 また、複雑な推論や解釈を行うことはできません。 これらの結果は、この国(ペルー)の数学(算数)の不安定で乏しい、低い教育を反映し、私たちを落胆させています。 そのため、数学に関心を持てるように、数学をもっと勉強したいと思うようになる、それをすすめる活動が非常に重要です。 そして、子どもたちが「自分のCALOの算数ドリル」を受け取って、家に持ち帰って学校で学んだことを復習したり、 予習したりできることはさらに重要です。



=「無私」のサポート。気にかけてくれる人がいる=

息子のマルティンも一緒に学校でお手伝い。  CALOは間違いなく、何千人ものペルーの子どもたちがより良い未来を築く機会を与えて続けていることを確信しています。 そして、わたしはペルー人として、長年にわたり日本人の友だちの無私のサポートに非常に感謝しています。
 今年も4月に教材不足の地域の小学校に約3000冊の算数ドリルを届けることが出来ました。 CALOのおかげで、自分たちのことを気にかけている人がいると子どもたちが感じています。 そして、 自分たちの両親よりも、よりよい人生を得るチャンスと希望を与えてもらっていることを感じています。
 これらの子どもたちにかわって、皆さんのサポートを心から深く感謝します。 ありがとうございます。 今後ともよろしくお願いいたします。

(原文はスペイン語。翻訳はオチャンテ ロサさん)


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