Amigos No.116-3
2017年3月
マヌエル加藤神父様ありがとうございました。
『大きな協力者、ご逝去』
1月7日(土)、
CALOのペルーでの活動に大変尽力してくださったマヌエル加藤神父様(フランシスコ会)が逝去されました。
昨年夏から病に伏されていましたが、関係者たちの祈りの中、天に召されました。
心より感謝とご冥福をお祈りいたします。
CALOでは翻訳した絵本をペルーの子どもたちに贈ることが、算数ドリル事業と並ぶ大切な活動となっています。
この活動は2000年から始まりました。
その年の11月にそれまでに出来上がった絵本150冊を数人のCALO会員が手持ちでペルーに運びました。
そして、毎年あるいは隔年に会員の誰かがペルーに足を運びそれまでに出来上がっている絵本を手持ちで届けていました。
トラブルもあり、空港で全部取り上げられたこともありました。
2010年からは会員たちが頻繁にペルーに行くことが難しくなり、絵本は輸送に頼らざるを得なくなりました。
ところが、日本からペルーへの輸送には様々な問題があることがわかり、試行錯誤していました。
途中で紛失したり、無事に届いているのに入国管理局に保管され返してもらえなくなった小包もありました。
そんな時、マヌエル加藤神父様が助け舟を出して下さり、知り合いの郵便局宛に加藤神父の名前で送れば必ず届くことを教えてくださいました。
届くたびにメールで連絡をくださいました。そして、2010年9月から毎年約2回、
11回にわたって計1,371冊の絵本を無事に子どもたちの手に届けることが出来たのでした。
そのルートができたので、昨年神父様が病に伏されてからは、ジャネットの名前で同じ郵便局に送り届けることが出来ました。
こうして私たちCALOの活動は継続することが出来ています。
また、ペルーで算数ドリル配布の際、予期せぬ問題が起こった時も神父様に電話すると会議中にも関わらず飛んできてくださり力になってくださり、
どんなに助けられたかわかりません。
彼は日系ペルー人でありながら、日本の大学に留学し日本語をマスターしペルーの日系人の方々のために働かれました。
日系人のための老人ホームを始め、親のいない子どもたちの施設やクリニックなどを作り多くの活動をされていました。
日本にも彼を支援する人々がいて、数年に一度は日本を訪れて講演などをして寄付金を集めておられました。
大使館はじめ様々なところから表彰されておられても奢ることなくあくまでも清貧に甘んじておられ、
袖口が擦り切れたジャケットを着ておられたのが印象的でした。
大きな協力者を失ったCALOですが、私たちの活動をいつも気にかけてくださり励まして下さったことを思い出して、
加藤神父様のためにも頑張っていきたいと心を新たにした思いです。
(梶田)
CALO例会のスケジュール 4月15日(土) 5月27日(土) 6月17日(土) 4月15日は午後2時からの総会となります。 いずれも午後2時半〜4時、みのお市民活動センターで行います。 *例会では、おもに絵本に翻訳文を貼る作業をしています。 どなたでもご参加ご協力ください。 |
あとがき: 🌸 もう日差しは春の明るさですが、気温は春と冬を行ったり来たり… (M) |
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