Amigos No.100-1
2012年9月


Amigos  100号です!

Amigos 100号です!

第1号は松田徳子さんが

 古い記録をひもとくと、1994年3月28 日づけのAmigosNO.1(春号)というB4紙一枚のものがありました。
もう黄ばんでいて、もちろんデータは残っていません。まだワープロを使っていたのかもしれません。イラストも切り取ったのを貼りつけているようです。
これはCALOのたち上げのひとりだった当時大阪外国語大学学生だった松田徳子さん(P3参照)が作ったもので、 「Amigos」という名前も彼女が考えたものだと思われます。
内容は、「大阪ラテンアメリカの会誕生」の記事につづき「そして、歩きはじめました」と題して、 @留学生とのパーティAラテンアメリカの各国紹介パーティの開催Bペルーの小学校へワークブックを贈る というのがあります。 また「年会費徴収を検討中」では、交流パーティが赤字だったので4月から年会費1000円をもらうことを考えているということ。
 2号はその年の5月に、3号は10月に発行されていて、現在と同じくらい年4回の発行のようでした。 この1号がなければ今の100号のAmigosはなかったと感慨無量です。


B5判からA4判へ
 1年たった1995年6月に発行された8号には、(不定期)と書いています。たぶん定期的に発行する自信がなかったのでしょう。
この回からB5判で、折りたたんで4ページ(つまりB4一枚)ですが、今のAmigosの形に近づいています。トップ記事は「ペルーへ行きます」。 わたしたちはこの時初めてペルーを訪れました。そして「CALOの算数ドリルを必要としているたくさんの子どもたち」に出会ったのでした。
1999年3月発行の26号からやっと今の形、A4判(A3を折りたたむ)になりました。ちょっとゆったりした記事の配分で文字も見やすくなりました。
 発行回数は1997年ころから大体年6回になり、2009年から3ヶ月に1度の年4回の発行になりました。


ホームページを開設
 1998年10月の23号に「CALOのホームページができました」という記事があります。 これは大阪外大スペイン語科の卒業生、門屋奈緒美さんが作って下さったもの。 当時、いまほどホームページが一般的ではなく、苦労してくださったのだと思いますが、 この立ち上げがあったからこそ今のホームページがあるのだと、あらためて感謝です。 それから、斉藤博行さんや安井義博さんが引き継いで下さり、今のホームページになっています。
最近はAmigosの送付を経費節約のために辞退して、かわりにホームページを見て下さっている会員の方々も増えました。 感謝しています。また、ホームページからCALOの存在を知り、例会に来て下さる方も増えています。



100号 おめでとう!

- 届いたお祝いメッセージ -

お世話になっている方々から、お祝いの言葉をいただいています。ありがとうございました。順不同で掲載させていただきます。

武 田 里美さんから〜
 Amigos創刊100号、おめでとうございます。皆さんの活躍が記されているAmigosを、毎号楽しみに読ませて頂いております。
 そんな私とCALOは・・・・「アンタも手伝いなさい」そんな一言が、私のCALOとの出会いのきっかけだった。 最初は「めんどくさいな」と、活動への参加に対し後ろ向きな私・・・。 ただ、CALOの活動は私の大学生活(大阪外国語大学イスパニア語学科)そしてそれに続く人生に大きな影響を与えた。
 最も印象に残っていてかつ壮大だったのは、『算数ドリルの配布』活動だ。単純な文章だが、ユーザーの子供達が違和感なく使えるように、 現地の生活を想像し、ニュアンスを正確に翻訳することの難しさを痛感した。
 配布したくてもお金がなければ、印刷もできない。当たり前のことだが、のほほんと毎日を過ごしていると気づかない、資金集めの大変さ。 NGOや企業への働きかけ、フリーマーケット・・・ただで出資してくれる機関などなく、足を運びながら、先方の共感を得て、少しずつ他人の暖かさに触れた。
 ただ、そんな頃、一筋縄では行かないこの活動が、私の中で楽しくなり、『止めたい』と思うことは、なくなっていた。 それもそのはず、馬鹿話をして笑ったり、人生の先輩方から、学校では学ばない人生訓を怒られながら習ったり(笑)・・・ま、 1日で3日分位の濃密な活動時間に、知らぬうちに惹きつけられていたのだろう。
 そんな活動の結晶であるドリルが出来上がり、それを携えて、ペルーに配布に行った際の感動は、言うまでもなく、ひとしおだった。
 私は、CALOの活動を通じ、いくつもの大切なものを得た。
☆異国の地、対蹠点をも越えた遠い国で、 私たちの手作りのドリルを手にした子供達の笑顔を見られたこと。
☆同じGOALに向かって、ひたむきに活動を続けるCALOのメンバーに出会えたこと。
☆そして、設立から18年経った今でもCALOの存在を守り続けているメンバーが活躍をしていること。
 残念ながら、現在は距離的要因で活動への直接参加は困難ですが、たくさんの『ありがとう』を頂いたCALOを支える皆さんの活動を、 今後も変わらず、陰ながら応援させていただきたいと思っております。
新たなる感動を世の中に提供するCALOの発展を、心よりお祈りいたします。


松田 徳子さんから〜CALOパーティ
 Amigos100号刊行おめでとうございます!雨の日、風の日、笑顔の日。幾多の月日を重ねてきたCALOの歴史に改めて敬意を表します。
 記念号ということで、設立から一貫してリーダーシップをとって、CALOを率いていらした梶田雅子代表(以下、 敬愛を込めていつも通り「雅子さん」と呼びます)との思い出を振り返りたいと思います。
 雅子さんは、「私は人が喜ぶ顔を見るのが大好き」というのが口癖で、私も数え切れないほどのホームパーティにお招きいただきました。 心づくしの手料理が並ぶ食卓は、一品一品、びっくりするほど美味しかったです。 私たちが通った大阪外国語大学(現・大阪大学)のイスパニア語学科が最後の夜間部を開講したころのことの話ですので、 もう20年も前のことになります。50歳の記念にもう1度大学に入学した雅子さんと、国際協力の仕事に携わりたいという夢を胸に、 公務員を辞めて大学生になった私は、共にラテンアメリカが大好きということがわかり、よく話をするようになりました。 新聞配達で生計を立てながら大学に通っていた私に、雅子さんは「夜食用に作ったの」と、ベーコン、レーズン、 いろいろなものを練りこんだ自家製のパンをそっと手渡してくれることもしばしばでした。
 人間、胃袋をつかまれると弱いものです。ある日、雅子さんが、「ラテンアメリカの留学生と交流する会を立ち上げよう!」とおっしゃり、 私は「はい!やりましょう!」と事務局長を引き受けました。 またある日、雅子さんが、「楽しい交流だけではなくて、日本の算数ドリルをスペイン語に訳してペルーの小学校に贈る事業もやりたい」とおっしゃり、 私はまた「はい!やりましょう!」と、テキストの入力用にマッキントッシュを買いに走りました。 算数ドリル事業は、多くの同級生などを巻き込んでの一大プロジェクトになりました。 みんなで、ペルーを訪問して、印刷したての算数ドリルを小学校に持ち込んだりしたのも懐かしい思い出です。 雅子さんはいつも私たちの輪の中心にいるリーダーでした。
 そして私にとっては、大学を卒業して大阪を離れた後も、人生の恩人であり続けました。 イギリスの大学院に留学し、帰国した私に、就職先をお世話いただくという、あり得ないほどのご厚意にもあずかりました。 私の両親もどんなにか喜んだことでしょう。一度きちんとご挨拶したいと、長崎から出てきた時、 両親そろって散髪したての身だしなみだったことが、強く印象に残っています。 そこで落ち着き、結婚して、人生を楽しむという選択肢もあったはずでしたが、私はその後、 かねてからの夢であった国際協力の仕事に本格的に携わる道を選んでしまいました。
 私ももうすぐ、あの頃の雅子さんの年齢に近づきます。ふと、これから私はどれだけ人の喜ぶ顔を見ることができるだろうかという思いが胸をよぎりました。
 それにしても、私はやりたいことを存分にやらせていただいてきたことを感じています。そして雅子さんは、 いつも私の選択をあたたかく応援してくださいました。雅子さんと出会うことができて、私は本当に幸運でした。
(株式会社アースマイル 代表取締役社長)


門屋 奈緒美さんから〜
 Amigos100号、おめでとうございます。
 梶田代表をはじめメンバーの皆さまの様々なご尽力で算数ドリル・絵本事業が長く継続さていること、とても素敵ですね。
 私が始めた貧弱だったHPも、今は大変素晴らしいものになり、CALOの広報活動に大きな力になっているようで嬉しいです。 転居してしまい直接的なお手伝いは出来ませんが、賛助会員としてこれからもCALOの活動を陰ながら支援していきたいと思います。

川元 行雄さんから〜
 「大阪ラテンアメリカの会」の会報誌「Amigos!」が創刊100号を迎えられたこと、誠におめでとうございます。
 また、「大阪ラテンアメリカの会」の皆様方が、長年に亘り日本に滞在されるラテンアメリカの人々との交流を深められ、 国際交流活動、教育支援活動を実施されてこられたことに心より敬意を表します。
 特に1994年に「算数ドリル」をスペイン語に翻訳し、教育支援をされるというご主旨に当社も賛同させていただき、資料を提供させていただきました。 「大阪ラテンアメリカの会」の活動に少しでもお役に立てたことに喜びを感じています。
 これからも「大阪ラテンアメリカの会」の活動が、ラテンアメリカ各国の支えとなるとともに、日本との更なる大きな架け橋になることを期待申し上げます。
(株式会社 文溪堂 取締役副社長)
(CALOの「算数ドリル」は文溪堂様のドリルを使わせていただき、 印刷に当たっての寄付金も毎年いただいております。=編集=)


須貝 昭子さんから〜
 大阪ラテンアメリカの会(以下CALO)「Amigos!」発行100号おめでとうございます!
 みのお市民活動センターを運営する私たち「市民活動フォーラムみのお」との関係は、このセンターがかやの中央のヴィソラに移設されてまもなく、 箕面市NPO補助金交付団体として活動を継続するための相談を受けたのが始まりです。
 その後、CALOのメンバーの皆さんとは、センターの部屋利用団体として顔を合わせるときが多くなり、会の活動に身近に接する機会も増え、 会の様子など聞かせて頂くようになりました。
 CALOの代表梶田さんには,NPO補助金追跡調査のヒアリングの協力をして頂いたり、市民活動の促進に関する市の諮問機関である 「箕面市非営利公益市民活動促進委員会」の委員も引き受けていただくなど、色々な場面で市民活動を側面から応援して頂く存在になりました。
 団体の活動は、ヒアリングなどで実情を聞かせていただく機会があり、算数ドリルの配布活動の継続に、資金到達の課題があることなどを知りましたが、 一方で活動の趣旨に賛同して助成金を出してくれる文溪堂の協力も大きな力になっていると知りました。
 私たちは、昨年度から「北摂NPO寄附啓発プロジェクト」というファンドレイジングを進める事業を実施しています。 活動を継続させるための資金を集め、活動を活性化する人材づくりをすることを目的に、「ファンを増やそう!」を合言葉に、 支援者(寄付者、協力者や会員)や、資金調達を応援する事業ですが、 CALOの活動は、早い時期から、まさにその資金調達、支援者の獲得を実践されていたと思います。
 今また算数ドリルの配布が困難な状況になっていると伺い、CALOのメンバーの皆さんの経験と知恵で乗り切っていくことを願っています。
 このみのお市民活動センターを拠点に活動が続き、さらに発展していきますよう、これからも協力していきたいと思います。 次の目標に向けて新たなスタートを切った CALOさんの活動に期待しています。
(特定非営利活動法人 市民活動フォーラムみのお 事務局 長)


岩城 あすかさんから〜国際交流協会
 Amigos! 創刊100号おめでとうございます。1994年3月の「CALO」発足以来、18年もの間、 毎号毎号想いを込めてつくりあげられたバックナンバーを拝見しながら、改めて畏敬の念に打たれました。
 CALOのさまざまな関係者を通じて、現地や近隣諸国の状況が生き生きと伝えられるAmigos!は、毎号楽しみにしているニュースレターの一つです。 私自身、これまでずいぶんと勉強させていただき、ペルーや周辺地域について非常に親近感をおぼえるようになりました。
 しかしながら、長年実施されてきた「算数ドリル」の配布が2013年度は困難になるとの記事もあり、近年は活動状況のしんどさもうかがえます。 本年6月30日で創立20周年を迎えた私ども(財)箕面市国際交流協会(以下、協会)も、同様の苦しさを抱えています。 日本社会全体で従前の経済や政治のシステムが行き詰まり、協会の財政状況も厳しくなる中、多様化する地域のニーズにどのように応えるのか。 あれこれと試行錯誤を続けていますが未だ五里霧中です。
 ただ、これまでにも増して、NGOやNPOなどによる市民活動が社会的な関心や評価を得るようになってきているのも事実です。 こうした状況の変化に対して、私たちに何ができるのか。国際交流活動を通した「多様で豊かなまちづくり」に向けて、 国際交流団体への中間支援の在り方や実践の方法を、広く地域に提案する時期が来ていると思います。
CALOさんがこれまで考案されてきた国際理解教育のプログラムは、多様性が尊重され、 公正な地球社会の実現をめざす「人権・平和教育」「多文化教育」「ワールド・スタディーズ」などの分野における教育活動と通底しています。 協会でも、「国際理解」や「多文化共生」をキーワードにさまざまな事業を実施していますが、今後双方の強みを生かした連携をおこなうことで、 互いに新たな境地を切り拓くことができればと願っています。ぜひ「協会とこういうことで連携できるのでは?」というアイデアをお寄せください。 これまでの経験を生かし、貴会のますますの発展とご活躍をお祈り申し上げます。
((財)箕面市国際交流協会)



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