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2004.08.25
国際理解教育授業案づくりワークショップへ参加
   

   CALOの代表である梶田雅子さん、そしてCALOのメンバーであるフェンテス由美さんとわたくし吉富の三人は教育センターで行われた「出前講座の研修会」に一日参加しました。

 午前中はCALOを含むNGOの四つのグループがそれぞれ自分たちの会の活動について説明しました。午後からは午前中に発表したグループの内容をもとに小、中学校で毎年行われている「国際理解教育」授業案づくりをしました。この授業案は教員とNGOのスタッフをまじえて四つのグループに分かれて討議し発表しました。

 午前中の発表の中で「アジア協会 アジア友の会」が語られた「水の大切さを知る」という話の中で貧しい子どもたちが水汲みをする場面で、実際に「水かめ」を用意してきてもらって会場の全員が手にしてみてその重さを知りました。そのかめは想像していたよりも重くこのかめに水を入れて運ぶスライドで目にした少女たちのたくましさに感銘を受けました。また、地球上にある水のうちの使用可能な水の0.01%の水を私たちは大切にしなければならないということも実感しました。次に梶田さんが発表された「CALO」では私の知らなかったペルーの道具「オンダ」というもの、それから子どもたちに「ペルーという句にはどこにあるかしら?」というなげかけを遊びながら導入していく方法も知りました。「国際エンゼル協会」ではバングラデシュに何度も訪れた方がビジュアルなものを提示し自分の感動したことを上手にお話くださいました。「フェアトレードの会」ではフェアトレードって何のこと? ということから説明していただきました。とてもお話が上手で声のいいことも手伝ってあんなふうに話せたらいいなとおもいました。日本語で話すことも建設的に誰にでもわかるように話すのは難しいとつくづく思いました。

 そしてそれぞれのグループから発展途上の国々の現状を知ることが多々ありました。

 研修会終了後、懇親会を持ちました。懇親会では多種多様の多くの意見が飛び交い、お互いに知識の交換ができました。談笑を交えて夜遅くまで話に花が咲きました。

 今日の研修会が若い人達の心の中に浸透し日本の子どもたちが少しでも国際理解しようという気持ちになっていけば成果はあったといえるでしょう。

 今、現在国際化の波はいやおうなしにどんどん私たちに押し寄せてきています。地球規模で何事も考えていかなければならない昨今、他国の事情を知らないでは困ります。私自身は治安の悪い国々へ足を踏み入れたことは少しあります。そしてそこで思ったことは「日本は不況と言えども豊かな国である。物質的には豊かで恵まれている。そして自分自身も戦後の時代を忘れて贅沢をしている。」 そしてそのときはよくよく分かっているつもりでも帰国して数日経てばもうすっかりそのことを忘れて毎日過ごしています。そういう意味で今日の研修会は「国際理解しようという気持ち」に再び点火することができました。この種火を絶やさないようにして折に触れて子どもたちに伝えていきたいと思っています。

 CALOのメンバーのみなさん! どうぞ次回のこの研修会に参加してください。きっと得るものがたくさんありますよ。 (吉富充子(のぶこ)記)

 このワークショップの目的は、NGOが地域の学校を訪問し、子どもたちに、NGO活動や開発途上国の多様な文化等を伝えることで、国際理解教育の推進を図る子どもの未来応援キャンペーン「NGO出前講座」をさらに充実するために開かれた。
 NGOと教職員が出会い、それぞれの持っているリソースを提供しあうことで、地域や学校にあった国際理解教育の授業案を作成し、地域における国際理解教育の更なる推進を図ります。