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届いた算数ドリル!
日本で勉強する、スペイン語を母語とする子どもたちへ


  Amigosの先々号NO.71にも掲載しましたが、日本国内に暮らすラテンアメリカ出身でスペイン語を母語とする子どもたちの算数教育に、CALOの算数ドリルを使いたいとの要請があります。
 以前に国内で印刷した600冊はもうなくなってしまいました。そこで今回ペルーで少し多めに印刷して日本に送ってもらうことにしました。初めての試みだったので、うまく届くのか心配でしたが、12月末から1月初めにかけて小包合計13個が届きました。
 1月初めの例会にて参加者全員でこれらの荷物のチェックを行いました。少々トラブルのある本も数冊ありましたが、大方はきれいに届きました。
 600冊を送ってくれるように注文したのですが、なぜか700冊あまりもありました。ペルーに問い合わせたのですが、「それでいい」との事。こちらとしても同じ値段で多いほうがいいわけですが・・・。
 
 最初の予算通り、この輸送費を上乗せしても、日本で印刷製本するよりも1冊につき300円程度安くできたので一安心しています。しかし、今回はこの印刷のために特別な助成金もいただいていない(CALOの会計から出ています)ので実費だけはいただいて配布しようと例会で話し合いました。その実費がいくらになるのか、ただいま計算し検討中です。配布方法についても考えています。以前から使っていただいている小学校や日本語教室などに紹介の手紙を配布して必要冊数を知らせてもらうというやり方になると思います。決まればこの紙上にも載せますのでよろしくお願いします。
 その他、これらの算数ドリルの使い方について何かご意見やアイデアがあればお知らせください。


ペルー2006活動
今年も算数ドリルを有難う!ペルーから届いた感謝の手紙と写真


感謝の手紙は、子どもたちからの手書きのもの、パソコンで打ち込んだ先生や校長先生からのものなどがありました。
 

CALOの皆様:神様と聖母マリア様の祝福が皆様の上にありますように!ビルヘン・デル・ロサリオ校6年A組の私たちは、算数ドリルをプレゼントしてくださったCALOの方々の事をよくおぼえています。私たちはいつもあなたがたに助けられて、勉強しています。抱擁とキッスでさよならを伝えます。神の祝福を!
 CALOの皆様へ:サパジャールのフェ・イ・アレグリア43番校の私たち児童はあなたに感謝を申し上げたいと思います。この素晴らしい算数ドリルは、学習の助けとなり、私たちがこれからの生活の中で出会うさまざまな挑戦に立ち向かうための準備になります。
以前私たちの学校を訪れてくださった梶田雅子さんに特別に感謝を伝えたいと思います。ありがとうございます。
“心からの感謝と算数ドリル寄贈への賛辞”
CALOの皆様に:
“Educativa NO.30074 Senor de los Milagros”の名のもとにご挨拶することに誇りをもっています。恵まれない子どもたちにすばらしい算数ドリルを寄贈してくださるという絶賛されるべき行為に対して深い感謝と賛辞を送ります。
 もう一度感謝の気持ちを表し、これらの算数ドリルを教育の場でより有効に使わせていただくことを約束いたします。このような感謝を表す機会を与えられたことに感謝しています。ありがとうございました。


算数ドリルの配布風景
  写真をクリックすると大きなサイズになります



こちら、ニカラグアでーす!(No3)       中原里美

 皆さん、こんにちは! 今年第1回目のマナグア通信です。
去年、私にとってニカラグアで初めてのクリスマスと年越しを体験しました。こちらは、カソリックの国で12月は何かと行事が多く楽しく過ごしました。町のあちこちでは、クリスマスツリーが色鮮やかに飾られていました。わがアパートも色とりどりの電飾がにぎやかでした。

=爆竹、花火の12月=
 色だけではなく、音までにぎやかな12月でした。というのもこちらではなぜかクリスマスの行事には、爆竹・花火は欠かせないようで、毎日あちこちで「バン!バン!バババン!!」とものすごい音が鳴り響いていたからです。12月に入ってあちこちでしょっちゅう爆竹や打ち上げ花火の音がするので、「こちらでは12月に子供達は火遊びをするのね」などと勝手に解釈して納得していました。何気に現地の人に「日本では、7,8月に子供達が花火で遊んだりするのよ」と話しかけてみると、「あれは、子供の遊びではなく、宗教儀式が行われているのよ」という返事が返ってきてビックリ! そして、当然のように大晦日もすごかったのです。年越し30分くらい前からあちこちで次々に点火され、ものすごい破裂音と火薬の匂いで年が明けていったのでした。といったわけで、12月は騒がしい月でした。しかしその後はピタリとやんで静かな1月を過ごしています。

=ちっちゃな疑問1:分単位はない??=
 今回は、私がこちらに来てから日々感じているちっちゃな疑問「何?」「なんで?」についてお話したいと思います。
TVのローカルチャンネルの時刻表示、全チャンネルで2分から10分近くずれている。
こちらでは時間というのはもっと大きな気持ちでとらえるものです。分単位の細かいことなんて気にしない気にしない。どのチャンネルもバラバラなんだけど!なんて動揺するのは人間が小さいと言うものです。どーんと構えましょう。などと言いつつ、小さい私は、どこに時刻を合わせていいか迷い、今年はというか去年は年越しのカウントダウンが出来ませんでした。「3秒前、2、1、ゼロ!新年おめでとう」とやりたかったのになあ。

=ちっちゃな疑問2:道路の真ん中に木?=
 ドライブしていると、アスファルトの道路の真ん中から木が生えている!
マンホールなどの蓋は盗まれてないことが多いので、平坦に見えるアスファルト道路には落とし穴がいっぱい。そこで、誰かが親切(?)に「穴が開いてるよ」ということをドライバーに知らしめるため、穴にそこらにあった木を挿したのでした。もちろん、ただ穴が開いたままになっているところのほうが多いので、こちらで運転される方は注意が必要です。

=ちっちゃな疑問3:道路に盛り上がり?=
 道路が半円状に大きく盛り上がっている。これは信号の無い道路で、減速させるためにアスファルトを盛り上げているのです。本来は手前に道路標識があったり、盛り上がってる部分に色が付けてあったりするのですが、標識がないところや色がついてない、もしくはついてたけれどもう薄れて見えないものもあるのでドライバーは注意が必要です。こちらでは「寝転んだ警察官(Policia Acostado)」と呼ばれています。うまい! 中には車の底を擦ってしまうような大きい(高い)ものもあり、それを「寝転んだ司令官(Comandante Acostado)」と言って苦笑いしています。

=ちっちゃな疑問4:スーパーに機械?=
 スーパーの通路真ん中に、謎の機械が並べられ売られています。さて何でしょう?発電機です。この国は、停電がとても多いのです。30分くらいの短時間のものから、半日にわたるものまでと時間の長さは様々です。それでも、早く戻ることを祈りつつ、ボーっと待つしかありません。夜に停電すると否応なしに目が覚めます。暑くて寝ていられないからです。そんな時、どこかで発電機の動く音が響いてきます。暑さと睡魔のせめぎあいの中「いーなー。どこのお家かな。でも近所の人はうるさいだろうなあ」なんて思っていつつ、文明の力のすばらしさを身をもって実感するのでした。

=ちっちゃな疑問5:カップラーメンの作り方=
インスタントのカップラーメンをおもむろに電子レンジの中へ!
カップラーメンに熱湯を注いで3分間待つなんて言う作り方はしません。水を注いで電子レンジでチーン!です。しかも、ケチャップとマヨネーズを入れて食べる人も結構います。これはあまり美味しくないと感じるのは私だけでしょうか。

=ちっちゃな疑問6:馬車で渋滞?=
 車で外出中、自分の車線だけなんだか進みが悪い。でも事故の様子は無い。前を、牛車もしくは馬車が走っていた。こちらでは、まだまだ後ろにリアカーをつけた牛車、馬車がよく走っています。馬車と普通乗用車の接触事故なんていうのも、たまーにあります。

=ちっちゃな疑問7:料理が真っ黒に!?=
 食事の準備中、かかってきた電話に気を取られている間に、食材が真っ黒になってしまった。蟻です、蟻。こちらは蟻がすごく多いのです。料理中にちょっと目を離すとせっかく作ったものが、もしくは食材が、あっという間に蟻の餌食になってしまいます。彼らは、私達の隙をついてなんと素早く仲間を呼び寄せるのでしょう。その機動力に驚かされます。

=ちっちゃな疑問8:スリミって?=
 魚売り場で「surimi」と書かれたものが売られています。さて何でしょう?カニ風味かまぼこです。日本からのものではなく米国からのようでした。しかし、なぜ「すりみ」という名前がついたのでしょうか。

??? ??? ??? ??? ??? ???
さて、私の「?」を皆さんはどうお感じになられましたでしょうか。一番驚かれたのはどれでしたか? ここに紹介したものの多くはすでに私にとって不思議なことではなくなっています。最初はたくさんあったはずなのですが、今回書くにあたって思い浮かばず結構悩みました。人間ってなんにでもすぐ慣れるものですね。
    


研修会へ参加


自治体における国際化施策のこれから
=多文化共生推進プランを現場で生かすには=


NGOと行政をつなぐ国際交流協会ネットワーク事業 2006年度研修会

1月25日(木)午後、JICA大阪で、講師に田村太郎さん(多文化共生センター理事)と中村浩一さん(東京都足立区区民部多文化共生担当係長)を迎えて行われました。
   CALOが今活動の拠点としている箕面市国際交流協会の今後の課題でもあるこれらのテーマを、さまざまな立場の人たちと考え話し合うために、参加してきました。
   講演のあと、5つくらいのグループに分かれて話し合いがありました。CALOのように完全に会員一人ひとりの会費で活動しているNGOには、あまり直接的な影響は考えられませんが、行政と協働している事業については、今後とくに財政面で改革が必要となるだろうと思われました。
 3時間以上の研修会はとても疲れました。しかし、こういう機会をとおして、いろんな活動がありそれらの活動が必要とされているということがわかり、いまさらながら勉強になりました。
(参加:梶田雅子、戸田佳子)


全国からの先生方の前でペルーへの絵本作りをした子どもたち
   箕面市立萱野小学校、公開研究会にて


  2月2日(金)、萱野小学校で第15回公開研究会がおこなわれました。
   5年生担任の森村先生からのさそいで、見学に出かけました。学校ぐるみの大きな研究会で、全国から先生方が来られているようでした。
萱野小学校には昨年もまたその前にも何度かCALOから「総合学習」の時間にお手伝いにいきました。そこでペルーの話、ペルーの子どもたち、CALOの活動についてなどいろいろ話してきました。昨年には「絵本を贈る活動」に協力したいとの申し出があり、絵本を集めて翻訳文を貼ることもやってくれました。今回、この研究会のためにも絵本を集めて、翻訳シールをCALOに取りにきました。研究会で発表する予定だとのこと。

   当日行ってみると、各教室のドアが全部はずされてオープン教室の雰囲気。その中で、5年生は紙芝居や、パネルの発表など大きな声で元気よくやっていました。CALOからの総合学習の様子も、写真とともに大きな紙に詳しく書かれていました。コーナーでは出来上がったスペイン語翻訳絵本がきれいに並べられ、数人の児童が翻訳シール貼りのパフォーマンス中! 数人の参加者の先生方が、質問をしていました。その横ではCALOの紙芝居「ヘスス君の一日」を上演。 他にも色々興味深い外国の話が発表されていました。私たちCALOが協力した総合学習がこのように子どもたちの手で、フィードバックされている様子を見て感心し、先生方の努力にも頭が下がりました。CALOの活動やペルーの状況などを子どもたちが理解して協力してくれることはうれしいことでした。



その他

2006年10月18日付け「大分合同新聞」という地方紙に以下の記事が掲載されました。
CALOのメンバーの「口コミ」で


総会のおしらせ

2007年CALO総会を下記のとおり行う予定です。
次号(4月初旬)のAmigosでも詳しいことをお知らせいたします。その際に出欠のはがきも同封致しますのでよろしくお願いいたします。

   日時:2007年4月21日(土)午後2時半〜
   場所:箕面市国際交流協会(箕面市豊川支所2F)
   内容:活動報告、会計報告、活動計画ほか



あとがき:

☆暖冬といわれるまま、暦の上ではもう春をむかえています。
☆年末年始にかけてCALOではペルーからの13個の荷物におおわらわ。
☆日本で使用するこのドリルをどのように配布するかを話し合っています。
☆スペイン語教室は人数がへり、ただいま募集中!
☆4月の総会で話し合うテーマがたくさんあります。 メモに4月21日にチェックを!(M)